TACHIHI
1934- HISTORY OF TACHIHI GROUP

● 愛称は「赤とんぼ」 
九五式一型練習機 甲・乙(キ-9甲・乙)

累計機数2,398機
【機体諸元】
全幅:10,320mm
全長:甲7,900mm・乙7,525mm
全高:甲3,100mm・乙3,000mm
乗員:2名
最大速度:240km/h
航続距離:560km
上昇限度:甲5,800m・乙6,000m

1934年(昭和9)から10年間製作され、軍だけでなく民間でも
広く利用されたのが、九五式一型練習機です。その鮮やかな橙色の外装から
「赤とんぼ」との愛称で、広く親しまれました。

立川飛行機(株)が製造した、
名機の一部を紹介しましょう

● 機上作業の全てを訓練できた
一式双発高等練習機甲・乙・丙・丁
(キ-54甲・乙・丙・丁)

累計機数:1,342機
【機体諸元】
全幅:17,900mm
全長:11,940mm
全高:3,580mm
乗員:5〜10名
最大速度:376km/h
航続距離:960〜1,300km
上昇限度:7,180m

1940年(昭和15)製作の本格的な双発練習機です。操縦だけでなく、
航法・通信・射撃・写真撮影など、機上での作業全般の
訓練で使用されました。当社では、エンジントラブルで青森県十和田湖に沈み、
2012年に69年ぶりに引き揚げられた一式双発高等練習機を保管しています。

● 当時の世界記録を生んだ 
長距離試験機A-26(キ-77)

累計機数:2機
【機体諸元】
全幅:29,438mm
全長:15,300mm
全高:3,850mm
乗員:6名
最大速度:440km/h
航続距離:
上昇限度:8,700m

東大航空研究所との共同開発された双発の長距離試験機です。
1942年(昭和17)に2機のみ生産されました。1944年(昭和19)、当時の満州において長距離
周回飛行が行われ、1号機が世界記録(戦時のために非公認)である16,435kmを樹立しました。
2号機は、残念ながら、その前年にドイツへの連絡飛行中、シンガポールを飛び立った後、
インド洋上で消息を絶ったという記録が残っています。

●「隼」と呼ばれた名機 
一式戦闘機二型・三型(キ-43Ⅱ・Ⅲ)

累計機数:2,494機
【機体諸元】
全幅:10,837mm
全⻑:8,920mm
全⾼:3,235mm
乗員:1名
最⼤速度:
二型初期型515km/h
二型前期型536km/h
二型後期型548km/h
三型560km/h
航続距離:3,000km(落下タン有)・
1,620km(正規)
上昇限度:
二型10,500mないし11,215m
三型11,400m

一般に「隼」と呼ばれ親しまれた陸軍戦闘機です。
1943年(昭和18)より当時の中島飛行機から転換生産されました。